セキュリティ機能
neoEBV はアプリを使用するユーザに必要のない情報を見せないためのセキュリティ機能を備えています。
これらセキュリティ機能は初期状態ではすべて off となっています。
Options for Security
Name | Option | Argument | Default | Description |
---|---|---|---|---|
Root Directory | --security-root-directory |
<filePath> |
指定ディレクトリ以外へのアクセスを禁止します。空文字列の指定で off となります。 | |
Disable Preference | --security-disable-preference |
<on|off> |
off | プリファレンス内容の表示と設定を禁止します。 |
Disable Command | --security-disable-command |
<on|off> |
off | neoEBV コマンドの実行を禁止します。 |
Disable Console | --security-disable-console |
<on|off> |
off | Console の表示を禁止します。 |
Disable Debug Info | --security-disable-debug-info |
<on|off> |
off | Debug Info ダイアログの表示を禁止します。 |
Disable License Display | --security-disable-license-display |
<on|off> |
off | ライセンス情報の表示を禁止します。 |
Disable Suspend | --security-disable-suspend |
<on|off> |
off | Suspend 機能の実行を禁止します。 |
Disable Network | --security-disable-network |
<on|off> |
off | ネットワーク機能の変更を禁止します。 |
セキュリティ機能の使い方
セキュリティ機能を有効にするにはそれぞれ対応したオプションを指定して起動する必要があります。
$ nebv --security-disable-debug-info=on ...
各セキュリティ機能
ルートディレクトリ指定
neoEBV では様々なファイルを開いたり保存することができます。 ルートディレクトリとしてディレクトリを指定することで、ユーザが想定外のファイルやディレクトリにアクセスすることを防ぎます。 この機能が有効な場合、指定ディレクトリ外のファイルを開くこと、指定ディレクトリ外にファイルを保存すること、 指定ディレクトリ外のディレクトリ名やファイル名を表示することが禁止されます。
プリファレンス変更禁止
neoEBV には様々な動作設定を行うためのプリファレンス変更機能があります。 プリファレンス変更禁止機能を on にすることで使用ユーザが不測の設定変更を行ってしまうことを防ぎます。
コマンド実行禁止
neoEBV ではコマンド文字列を用いて各種機能を実行することができます。 コマンド実行禁止機能を on にすることで使用ユーザが不測のコマンドを実行してしまうことを防ぎます。
Console Panel 表示禁止
neoEBV には実行した機能のログなどを表示する Console Panel があります。 Console Panel 表示禁止機能を on にすることで使用ユーザが不要な情報を見てしまうことを防ぎます。
デバッグ情報表示禁止
neoEBV には障害発生時の解析の助けとするためにデバッグ情報を表示する機能があります。 デバッグ情報には多様な情報が含まれています。 デバッグ情報表示禁止機能を on にすることで使用ユーザが不要な情報を見てしまうことを防ぎます。
License 表示禁止
neoEBV はバージョン画面にてライセンスファイルの位置、内容を表示します。 License 表示禁止機能を on にすることで使用ユーザが不要な情報を見てしまうことを防ぎます。
Suspend 禁止
neoEBV には現在の状態を保存し、次回起動時に再現する Suspend 機能があります。 Suspend 禁止機能を on にすることで使用ユーザが不要な情報を残してしまったり、 起動時に前回 Suspend した時の情報を誤って読み込んでしまうことを防ぎます。
ネットワーク機能禁止
neoEBV には同じ情報を共有するためのネットワーク機能があります。 ネットワーク機能禁止機能を on にすることで使用ユーザが不測の情報共有を行ってしまうことを防ぎます。
カセットファイル・ペリクルファイル
ジョブデックファイルのオープン時に選択できる補助ファイル(カセットファイル・ペリクルファイル)についてもセキュリティルートディレクトリ指定の影響受けます。 このため、補助ファイルディレクトリがセキュリティルートディレクトリ外となる場合、ジョブデックファイルオープン時にカセットファイル・ペリクルファイルが選択できなくなります。 補助ファイルディレクトリの位置は EBV_CONFIG_DIR で指定可能です。 詳しくは 起動時の設定 ページをご覧ください。