図形面積密度マップの計算

ユーザが指定した領域をメッシュ状に区切り、メッシュごとの領域に対する図形の面積が占める割合を計算します。

実行方法

Density Map ダイアログから実行する

以下のいずれかの操作で Density Map ダイアログを表示します。

  • スクリーンを右クリックまたは右ドラッグすると表示されるコンテキストメニューから Calculate/Density Map を選択
  • Calculation Panel の空白部分を右クリックすると表示されるコンテキストメニューから Density Map を選択

Screen R Click Menu Density Map

ダイアログのパラメータ

Screen Density Map Dialog

項目 実行内容
Mesh Size メッシュサイズを指定します。
Cell Overlap メッシュのオーバーラップサイズを指定します。
Map Origin メッシュ原点を指定します。
Clip Type 指定領域がメッシュサイズの整数倍でないときの、メッシュ最上段と最右列の配置方法を指定します。
Area 領域を指定します。

パラメータを指定すると、スクリーンに指定された領域とメッシュ領域が表示されます。

Screen Screen Density Map Dialog

Area に領域を入力して OK を押すと計算が実行されます。

計算結果は Calculation Panel に登録され、スクリーン上に表示されます。

Density Added

表示された計算結果を右クリックすると、コンテキストメニューが表示され、以下の操作ができます。

項目 実行内容
Show スクリーン上の計算結果の表示・非表示を切り替えます。
Display/Highlight スクリーン上の計算結果のカラーマップの強調表示・非表示を切り替えます。
Display/Name スクリーン上の計算結果の名前の表示・非表示を切り替えます。
Display/Coordinates スクリーン上の計算結果の座標の表示・非表示を切り替えます。
Display/Cell Info スクリーン上の計算結果の各メッシュの領域の表示・非表示を切り替えます。
Display/Cell Value スクリーン上の計算結果の各メッシュ領域の結果の表示・非表示を切り替えます。
Color スクリーン上の計算結果の表示色を指定します。
Style/Outline スクリーン上の計算結果のカラーマップのアウトラインの表示・非表示を切り替えます。

Area File を指定して実行する

メインメニューから Load AreaFile/Density Map を選択すると Open AreaFile for Density Map ダイアログが表示されます。

File Dialog

Area File を指定して OK を押すと、ファイルに記述された領域に対して計算が実行されます。

詳しくは Area File ページをご覧ください。

計算結果をファイルに出力する

計算した結果はテキストファイルに CSV 形式で保存することができます。

Calculation Panel の アイコンをクリックして Density Map を選択すると Save Density Map ダイアログが表示されます。

Save Density Map Dialog

ファイル名を指定して OK を押すと以下のようなファイルが出力されます。

#Density Created by nebv VERSION (uid=UID) USER@HOSTNAME DATE
#COMMAND addDensityMap
#ARGS AREA="490.8,341.5,530.8,351.5"
#ARGS MESH_SIZE="10,10"
#ARGS OVERLAP_SIZE=0
#ARGS ORIGIN="Selected Area Lower-Left"
#ARGS CLIP_METHOD=Overhang
#xmin,ymin,xmax,ymax,rate,dimension[um^2]
490.8,341.5,500.8,351.5,0.012000,1.200000
500.8,341.5,510.8,351.5,0.150000,15.000000
510.8,341.5,520.8,351.5,0.100500,10.050000
520.8,341.5,530.8,351.5,0.037500,3.750000
530.8,341.5,540.8,351.5,0.037500,3.750000
            :
            :

コマンドラインから実行する

起動時に--density-map-file オプションを使って Area File または計算領域を指定すると、起動後に計算処理が実行されます。 また、--density-map-file-out オプションで、計算結果を保存するファイル名を指定することができます。

以下のように指定することで figure_file の指定範囲での計算結果が density_map_file.txt へ出力されます。

$ nebv --density-map-file=/path/to/areafile.txt --density-map-file-out=/path/to/density_map_file.txt /path/to/figure_file
$ nebv --density-map-file="0,0,100,100" --density-map-file-out=/path/to/density_map_file.txt /path/to/figure_file

Area File の記法について詳しくは Area File ページをご覧ください。

詳しくは 起動オプション ページの --density-map-file, --density-map-file-outをご覧ください。

関連する設定

Density Map の計算方法や表示方法はプリファレンスから変更することができます。 詳しくはプリファレンス Action/Density Mapページをご覧ください。

制限事項

  • ジョブデックのタイトルや GDSII, OASIS などの TEXT エレメントの面積は計算されません。
  • 図形が重なっている場合の重複除去は行いません。図形が重なっている箇所は面積が加算されます。

Density Map File

メッシュごとの領域に対する図形の面積が占める割合を記載したファイルです。

最終更新 05.12.2024